「新選組!」

2004年12月3日
23:44
「誰でもピカソ」の中村獅童さんはやっぱり「丹下左膳」の広報だったけどちょっとだけ大河も。三谷さんコメントも。それにしても「丹下左膳」って中村獅童さんや豊川悦史もやってるはずなのにモノマネをしようとすると未だに「シェイは丹下!名はシャゼン!」っていっちゃうのは何故なんだ。

そんな中村獅童さんが丹下左膳とは思えないヘタレぶりを発揮している「新選組!」おいてけぼりくらったときの土方パンチの思い出は余程のトラウマになっているのか。でも「その羽織着てるヤツに嘘はいわねぇ」ってちょっと嬉しいじゃない。今あれ着てるの捨助だけだけど。
なんかさぁ今のこの時点になって新選組の存在意義を問われることになったよな。みつさんの「薩長の世の中じゃ皆は幸せになれないの?」ってキツいよなぁ。だって実際に農民や商人のひとたちにしてみればトップが徳川だろうが薩長だろうが日常生活に差し障るようなことはないわけなんだよな。大戦にまでなるような大問題だと思ってるのはトップとその周辺だけなのよ。下々にしてみればとりあえず戦やってない平穏な生活ってのが大事なんじゃないの。林太郎さんの「戦はイヤだなぁ」ってのが真理なのよ。当事者じゃないからこそいえる台詞なんだけどそれをまんまと近藤さんの目の前でいっちゃうってのが凄いよ林太郎さんは。それとお琴さんもな。近藤さんを叩きのめしたのが初恋のひとならば土方さんを叩きのめしたのは元婚約者だ。っていうかさぁ土方さんもひょっとしたらお琴さんは待っててくれてると思っていたのか?こいつも寺坂と同じか!でもお琴さんは土方さんのこと好きなんだろうけどさ。そうじゃなきゃあんな風に見送れない。でもいってることはキツいことこの上ないんだよなぁ。近藤さんのほうが徳川の世の存在意義についてのダメージだったらこっちは新選組の活動に対するダメージだよな。新選組がしっかりしてれば徳川が大丈夫だったかっていうとそうでもないだろうけど内部粛清の件についてはなぁ…しかもそれって主に土方さんに責任があるようなものだし。なにしろ法度を作ったひとだからな。そしてそれで辛かったのは土方さん本人だし。土方さんだって自分に責任があるとは思ってるんだろうけど何もこんなときにねぇ。ここで弱気になられちゃ困るのよ。強気ならどうにかなるって事態でもないけど。ところで細かいことなんだけど上着の羽織り方が洋服の羽織り方になってるよなぁ。羽織はあんな風にひらりと羽織ったりしないでしょ。
みつさんは近藤さんだけじゃなくて沖田にも…「血なんか吐いちゃってバカみたい!」って身内じゃなきゃ言えないよな。それと桜なぁ。わかっていたことだけどあの時の"来年の桜"を見れたのは藤堂じゃなくて沖田のほうだったんだよな。まぁ沖田にしてみてもこれが最後の桜なんだけどさ。土方さんに剣術指南ってのももうついていくことができないってわかって最後にちょっとだけ役に立ちそうなことしたかったのかなぁ。それと昔みたいな気持ちになりたかったのか。近藤さんがもう戻れないっていった昔みたいに。
永倉さんの件なんだけどあの永倉さんを止められるのは源さんだけだったのではないか。あの場に土方さんがいたとしても「切腹だ!」っていう役割が移行するだけでそれを近藤さんがフォローしたとしても永倉さんの離隊は避けられないことだったと思うのよ。源さんならばもう一歩引いたところから広く全体を見ていて収めてくれるような気がする。なんで今いてくれないの源さん…。やっぱりあそこで死んじゃいけなかったんだよ!源さんのことは仕方ないとしても原田まで…。どっちかっていうと永倉さんよりも原田が抜けるほうが私は衝撃だったな。永倉さんと近藤さんってどっちが正しいことをいっているかっていうことになるでしょ。それがどっちも間違ってはいないのよ。近藤さんとしては遠いところにきてしまったが自分は変わったつもりはないんだけど永倉さんにしてみればその遠いところにいけてしまう近藤さんは昔の近藤さんではないのよ。そして更に甲府に残るか会津にいくかっていう話になるとどっちも正しいわけじゃないのよ。敢えていうならば薩長には勝てないってのが正解だからな。そこで原田なんだけどこのひとは正しいとか間違ってるとかをそんなのを超越したところで本当のことをいってるのよ。論議さえもできないぐらいの真実を。それは誰にも否定できないんだよなぁ。だからこそ余計に辛い。原田に抜けられるのはキツい。そこにもうひとり本当のことを言うやつが現れたわけだが。斎藤が。甲府の中心で誠を叫ぶ斎藤が。叫んじゃったはいいけど直後にふと素に戻っておどおどしているが大丈夫か斎藤は。いやでも近藤さんは嬉しかったはずだから。ただしこの時点で近藤さんが心底薩長軍に勝てると思ってるかどうか。甲府にきてようやく本当に刀の時代は終わったとかいってるんだよなぁ近藤さんは。このひと鳥羽伏見を見てないからな。あの圧倒的なやられっぷりを。あれを見てたら決着がついたことを理解できたはず。甲府までこないはず。自分の命や戦の勝敗はともかく隊士の命までをも失うわけにはいかないからな。でも勝先生に「一万の兵をお貸しいただけたら」っていってる時点ではまだ本気で勝てると思ってるんだよね。山岡さんが幕府の幕引きしてるって聞いたはずなのにまだ戦うつもりなんだよ近藤さんは。勝先生の真意をわかっていながらそれでも勝つつもりって。無理だよ近藤さん。そりゃ幕臣かもしれないけどさ。それだって幕府あってこそじゃん。もうないんだよ徳川幕府自体がさぁ。それにさぁ武士よりも武士らしくありたいのかもしれないけど武士だって幸せに暮らすぐらいしたっていいじゃん。何故死地に向かう。容保さまのためか。あのひとはまだ幕引きしてないんだよな。壬生相撲か…あの頃は貧乏だったけど幸せだったよな。本当に遠いところにきちゃったんだな。戻れないところに。

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