「新選組!」

2004年12月10日
23:44
なんか26日に太秦で「仮面ライダーブレイド」のイベントがあるって情報がメールで。26日って「新選組!」総集編の日じゃん!無理!

もうさぁ甲府やら流山やらで何かやろうとせずに会津にいくならとっとといくべきだったのよ「新選組!」やっぱり近藤さんは鳥羽伏見を見ておかなければならなかったんじゃないか。あれを見ていたらまず甲府で勝とうなんて思わなかったはず。会津に向かってくれたかもしれない。そうすれば永倉さんと原田も一緒にきてくれたかもしれないじゃない。斎藤が旗のこといわれて浅野につかみかかってたけどあれって「あの日のことは」なんだよねぇ。「あのとき」じゃなくて。あの日って一刻で敗戦して幹部ふたりが離隊して…斎藤にしてみても悲しい日だったんじゃないか。叫んだだけの日じゃないよ。新選組は終わらないとはいうけど再び隊士を集めてどうにかするってのは…土方さんも永倉さんも。離れちゃったけど結局のところは皆組のことが好きだったんだよなぁ。原田にいたっては他所の組には入らないとまで。ただ原田は京に未練を残してきちゃったからなぁ。永倉さんと違って。しかし永倉さん…小常さんのことは仕方なかったとして市川さんのことはやっぱり藩邸に確認をとるべきだったんじゃないか。市川さんの足を確認するよりも。
前回から気になってるんだけど沖田の声…本当に肺にきてる声になってるよなぁ。もうダメなんだよなぁ。それなのに…近藤さんはいつまでも沖田のことを子供扱いするというか近藤さんはおにぃちゃんなんだよなぁ。そして沖田は試衛館の末っ子。おにぃちゃんは末っ子のことを不安にさせないように安心させたいし末っ子はそんなおにぃちゃんに心配をかけないように振るまいたい。ふたりとももう絶対無理だってわかってるのにそうじゃない振りをしたいんだよなぁ。お互いわかっているのに…。後悔はしてなくても懐かしむぐらいしたいのかも。未来のこといってる振りして昔の思い出語ってるもんな。斎藤と沖田はなぁ…剣豪同士の会話なんだよな。あの沖田の白鞘の刀からの風景が。沖田は剣豪のまま死ぬけど斎藤はどう生きていいのかわからないまま生きなきゃいけないんだよな。それでまた生きちゃうし。だけどこのふたりはいい出会いをしたんだな。斎藤がいうように京で敵同士になることもなければ会えなかったわけでもない。ふたりともついてたんだよ。ただその沖田の刀もなんかもう白くぼんやり光って見えちゃってるんだよな。近藤さんみたいに。もう先長くないんだよな沖田も。刀の時代も終わったし。わかってるけどさ。そして斎藤が留守にしてる間に有馬さんが…。この場に斎藤がいたら大人しくしていただろうか。とりあえず捨助のことはぶっとばしてたかもしれないな。こっちがハラハラさせられたからな。捨助やら旗やらそりゃもう見てるほうは心の臓が止まるかと…有馬さんが武士でよかった。有馬さんとしても本当に近藤さんのことはそっとしておきたかったんだよなぁ。だいたいこれだけ官軍が優勢ってときに別に幕府軍の将のひとりやふたり捕らえなくたってかまわないわけなんだから。兵士さえ集めたりしてなければ見逃したって問題ない。そこへあの理だからな。敵将とはいえ捕らえるべき人物ではない。有馬さんは薩摩のひとだけど武士なんだから藩のやり方の悪いことろは悪いってちゃんと思ってくれてるはずだし。政局ではなくひとを見てくれている。ありがとう有馬さん。結局ダメだったけど。でもそれは近藤さんは納得してのことだから…誰かに止められるようなものでもなかったから…。投降の時点ですでに覚悟はできちゃってたんだろうなぁ。待ってくれてるひとたちや隊のために死んでいったひとたちの為に本当ならば生きて帰らなきゃいけないのはわかってるんだろうけど。それでもやっぱり周平と土方さんにはお別れをしていったし。土方さんには別れはいわないっていったけど「一世一代の大芝居」ってもしかして帰ってこれないかもしれないっていう気持ちを土方さんに誤魔化してるところから始まってるんじゃないか。それでも近藤さんって土方さんに嘘突き通せるようなひとじゃないからな。抱き合ったときに何か声にならない言葉が出ちゃってるよ…何?「すまん」か「ありがとう」か?どっちにしてもそれは残酷だよ近藤さん…。土方さんも信じたいのか騙されたいのか…抱き合って目を閉じて何か祈ってるみたいだ。このひとが帰ってくるようにって。もしくはどこにも行きませんようにって。時間が止まればいいのに。無理だってわかっているけど。
それにしてもやっぱりこの白紋付…史実とかでは黒紋付で投降してるような気がするんだけどここの近藤さんは白なんだよな。それがもうなんといっていいのやら…。でもなんか白でよかったよ。なんだか全てを浄化する白だ。あの加納さんはやっぱり近藤さんのこと助けたかったんだよなぁ。伊東先生と志しは違えども尊敬に能いする人物であることは加納さんはわかっているから。一時期だけとはいえ新選組に在籍して近藤さんのひととなりには触れてきたんだから。その加納さんが自分のことを助けようとしてくれてるのは近藤さんはわかったんだと思う。そしてそんなことをすれば加納さんが官軍での立場を悪くすることも。一時的だったとはいえかつての同士にそんなことさせるわけにはいかないんだよな。だから「お久しぶりです」なんだよな…。そこでくるのがあの服部「スタパ」の「やすらぎ」近藤さんのあの表情は安らぎなのか。やっと死ぬ場所を見つけた安堵か。もしくは呪縛からの解放。近藤さんとしては縛られてる自覚はないだろうけど人間なんてのは生きてればその生ってのに縛られてるってことなのよ。それから解き放たれたってことだからな。死を受け入れたからこそ生を超越して全てを受け入れて浄化してそして安らぐことができたんじゃないか。あのラストのホワイトアウトは白い闇なんかじゃなくて浄化された魂だ。それは近藤さんだけじゃなくて今まで近藤さんが引き受けなければならなかった死んでいったひとたちの魂も含めて。やっぱり菩薩だよ。近藤さんはあんなに穏やかなのに加納さんは辛そうだ。加納さんはまだ生きなきゃいけないからな。近藤さんの死を背負って。

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