「新選組!」

2004年12月17日
23:58
日舞の教室にあるハロゲンヒーターをよく見てみたら商品名が"ソーラレイ"恐っ!あれは…あれは憎しみの光りだぁっ!その場に「ガンダム」見てそうなひとはひとりもいないが。

為にぃさんは「100年200年後のひとが決めればいい」っていったけど何が正しくて何が間違ってたかなんてわかんないよ「新選組!」150年ぐらいか。妹から「友達のおじぃちゃん(北海道出身)が榎本さんの写真もってるって。そのおじぃちゃんのおじぃちゃんが函館で戦ってたらしくて」とかいう話を聞くとそんなに大昔でもないんだなぁと感じるよ。
ドラマが終わったのはわかるんだけどなんかまだ話として終わった気がしてないんだよ。自分がその五稜郭のことを知っているからかまだ土方さんたちが生きているからかと思案していたけど近藤さんだったわ。近藤さんは最期の瞬間に目ぇ閉じてないのよ。まだ何かを見据えてるのよ。それはひょっとしたら未来なんじゃないか。官軍にもう一泡吹かせてやろうっていう気なんじゃないか。近藤さんはこの瞬間にあっても京へ上ろうと決め希望に満ち溢れていたかっちゃんと何も変わっていないんじゃないか。そしてそれをやるのは土方さんと共にとかいうつもりで最期の「歳…」とあの表情だったんじゃないか。一泡吹かす実行部隊は土方さんだけど近藤さんも共にある。ここで近藤さんは終わったけどいなかったことになるわけじゃないんだから土方さんの中に近藤さんはいるのよ。近藤さんがいたからこの土方さんがいるのよ。会津でも仙台でも函館でも戦う土方さんは近藤さんと共にある。土方さんだけじゃないよ。斎藤や永倉さんも。尾形だって。それはひょっとしたら生きてるやつの勝手な都合かもしれないけど思うぐらいはいいじゃん。でも近藤さんの最期が穏やかな春の日で本当によかった。最後に見たのが春の陽射しと清流と小さな命。それだけはよかったんじゃないか。最期のときに美しいものにふれて自らも美しく散る。それにしてもこの近藤さんは本当に穏やかなんだよ。最期まで武士らしく切腹したいとかいうわけでもなく官軍を憎むでもなく何に未練があるわけでもなく。コルクを弾かれても心乱れることもなく。どうしてそんなところに到達できるのか。完全に生ききったとでもいうのか。解脱?それなのにあの表情。しかし近藤さんの意識とシンクロして終わる物語。もう終わったのか終わってないのか自分の中で収集がつかない。どうなってるのよコレは。いっそのこと戻ってみよう。初回から録画してあるのを全部見てみようか。物凄くやつれると思うけど。
近藤さんがあのコルクを見たのと同じ瞬間に土方さんもコルクを見ていたと思うのはメリケンでいうところのろまんちか。それとこの大河ではそこまでいかないけど函館で土方さんが事切れる最期にいうのは「かっちゃん」なんじゃないか。いいじゃん思うぐらいは。土方さんは他の大勢の命が助かるよりも大戦を避けられることよりも近藤さんに生きてほしかったんじゃないか。助けに行きたかったんじゃないか。勝先生のいうことは理解してるだろうし従ってはいるけど本心ではさぁ。でも土方さんは為にぃさんのところで泣けたから。泣ける場所があるから大丈夫。なんかねぇ為にぃさんの前だと土方さんが物凄く子供みたいな顔になるのよねぇ。勝先生の前では背筋伸びてるのに。軍議のときは猫背の土方さんが。為にぃさんがいてくれてよかった。為にぃさんが器のでかいひとでよかった。あのひとがいてくれたから土方さんはまだ戦える。この期に及んで官軍に幕軍の気概を見せてやろうだなんていう勝先生もろまんちだよな。江戸は明け渡したけどただでは終わらないってことだよ。幕府の気概ってのは徳川ではなく幕臣にあり!
今年は薩摩と岩倉卿にやられたけど本当に何が正しいのか間違ってるのかなんて150年経ってもわからないのよ。そんなだからあの時点で官軍が不安になっちゃってるのもわからなくもないのよ。あの時点でどっちが正しいのか間違ってるかなんてわかるひとはいないのよ。木戸さんがいうようにそれこそ薩摩と長州と土佐の寄せ集めみたいなものなんだし。同じ寄せ集め集団である新選組の統率力ってのは脅威だったんじゃないか。身分も何もてんでばらばらだった集団が新選組になってあれだけの結束と実力で京を駆け抜けていったのを目の当たりにしているのは官軍のやつらなわけだしさ。官軍も焦っていたんじゃないか。その脅威の集団の局長を捕らえて処刑するのって何かそういう目に見える証明みたいなものが欲しかった官軍の焦りの表れなんじゃないか。徳川から政権ばかりではなく土地も役職も取り上げたり偽御旗を掲げてまで官軍の名乗りをあげたりそういうのの一環としての近藤さん斬首。それだけじゃなくて近藤さん自身のことが恐かったのかもしれない。あのひとがいたらまた官軍を脅かす集団が集まってきてしまうんじゃないかって。そうなったら薩長の寄せ集め集団はばらばらになってしまうんじゃないかって。特に長州は蛤御門で痛い目見てるわけだし。不安なんだよ官軍も。勝先生がいってたのだけじゃないんじゃないの近藤さん斬首の意味って。よりによって流山にいたのがまたヘタレの香川さんだったし。官軍の不安の集大成みたいなひとだったんじゃないのこの香川さんって。でも薩摩にも有馬さんみたいなひとがいてくれたから近藤さんはあんなにも穏やかになれたのかもしれないよな。ありがとう有馬さん。有馬さんみたいなひとがいてくれるんだからそんなに不安がらなくてもいいなじゃないか官軍も。宇都宮に向かった有馬さんが戦った相手ってのはあの土方さんの部隊なんだよな。やっぱり終わってはいないんだな。何かは続いて何処かで繋がってるんだな。

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